晩秋のブナ原生林を訪ねる

鈴木達志

2007年12月03日 13:57

昨日はブナ太郎を見にトレッキング。
お客様は、千葉県からお越しの「熊谷さん&齋藤さん」と、「山本さんファミリー」です。



右側のスペースには富士山が写っています。
このような素晴らしい天気のトレッキング。実に快適でした。
マメザクラの樹木に挟まれ木漏れ日に当たる紅葉。



ブナはその殆どが落葉していましたが、中にはまだ色づいた葉をつけている樹もあります。



そして道中、多く目にしたのが、この「糞」です。



まだ落とされた?ばかりで活きがいい(笑)。何かな?調べてみるとテンかタヌキのもののようです。
さらに、小さな「糞」も見つけました。木道の上の、それも真ん中に落とされています。どうも、大変にお行儀良い動物のようですね。ちょいと中身を調べるためにツンツンして崩してみると、何かの種が殆どです。今の時期にある実といえばノイバラやウメモドキ、それにマムシ草。大きさからいってどうも、マムシ草の実のようです。そして、糞のサイズから、「イタチ」かな?

 

木漏れ日を浴びながら、落ち葉の絨毯の上を歩きます。
カサコソ、ガザガザと落ち葉を踏みしめる音が心地よいのですね。
ブナの原生林は、明るく気持ちの良い場所になっています。
この落葉のブナ林から富士山が樹幹越しに見え隠れしています。
葉の茂る季節では、気づかない風景です。



このブナの老木は、中が洞になっています。
素晴らしいバランスで保たれているんですね。
幹の中心から太いツルが伸びていて、洞の中を伝い、穴から外へ出ています。
共生しているようで、どちらが主役かわからない状態。
寄生です。こんな自然観察も楽しいトレッキング。
もう少しで、ブナ太郎に挨拶です。



徐々にブナが大きくなってきます。
このブナは、「一郎」サイズかな?
そして、この素晴らしい枝振りと幹回りの、「ブナ太郎」に到着です。
いつ見ても、惚れ惚れするようなブナの巨木。



白ブナの、ブナ太郎は大人3人が両手を伸ばしてやっと届く太さ。
生い茂る葉の木陰になるサークルは、今は落ち葉の広場状態。
明るくて、暖かく気持ちよい場所です。
ブナ太郎に登らせてもらいました。



バーナーでコーヒーを淹れてランチ。
風も無く、陽だまりはぽかぽか。
長い時間を過ごしてから帰途へ。
帰り道は、富士山が真正面に見え隠れ・・・






 プロガイドと歩く楽しいトレッキング。
 春には馬酔木の白いアーチや山桜に包まれ、ミツバツツジ、ブナの新緑。
 秋の紅葉、そして霧氷に覆われた冬まで四季折々の美しさを堪能できます。
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