モリアオガエル棲息の湖

鈴木達志

2007年06月29日 10:00




プロガイドと歩く楽しいトレッキング。春には馬酔木の白いアーチや山桜に包まれ、ミツバツツジ、ブナの新緑。秋の紅葉、そして霧氷に覆われた冬まで四季折々の美しさを堪能できます。伊豆のブナ太郎へ会いに行く初心者でも安心のガイドツアーです 詳しくはこちらをクリックしてください


先日、南伊豆町教育委員会主催の
「いきいきウォーキング」のガイドをさせていただきました。
総勢90名弱、バス2台。
仁科峠から火口湖までのトレッキングです。

牧場の家で到着を待ち、仁科峠へ。
準備体操をして出発。
あいにくの曇空で、鍋石からの富士山は見えません。



ヤマツツジが最盛期で、
「あっ、あんなところにもある!」って位に目立ちます。
アセビは、盛りを過ぎて時々、白い壺花が咲き残っています。

途中、途中でネイチャーガイドをしながらのトレッキング。
シカの角研ぎの跡や、ひづめの開き方の説明。
ヒメシャラの花、獣のクロス道、アセビの云われ・・などなど。



火口湖にはモリアオガエルの卵が辺り一面の木々に。
すでに孵化して泡の中で育ち、湖にトッポンした連中も多くいます。
前日の実地踏査は、私独りで歩いていましたので、
湖畔で静かにしていると、カエルの合唱が始まりました。
ベンチに座ってボーっとしていたのが、彼らにとって「安全なやつ」と
認識されたんでしょうね。
2ヶ所ほどで始まった合唱は、いつの間にかあちらこちらから。
最後には360度、カエルに囲まれたホールにいるようでした(笑)。
なにか指揮者にでもなったような感じです。
帰ろうと、すくっと立ち上がると
「ゲゲーゴゴ・・・・・・・・・・・・ケ」
と一斉に鳴き止みました。



参加者の皆さんにも聞いていただければ良かったのですが、
さすがに90名では、カエル達がビビッてしまって鳴いてはくれませんでした。

このルート中、唯一のアマギシャクナゲが最後の花を見事に咲かせていました。



さすがに90名となると最後尾までズラーッと。



なかなか圧巻ですね。
平日ですので、私たち以外とは誰にもすれ違いませんでした。

帰りには、牧場の家で昼食。
ソフトクリーム引換券もあって、皆さん大喜び。
次回は11月のトレッキングでお会いしましょう!

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