マクロの世界

鈴木達志

2010年09月07日 21:00






小さな別世界をご案内しましょう。
植物や虫など、これでもかというくらいにグッと近づいて…さらに寄って見てみましょう。
とても不思議で面白い姿をしていることに気がづくのです。
「えっ、こんな形していたんだ。知らなかった~」
これって、意外や意外、はまっちゃうくらいの楽しさがあるのです。


マクロ世界を覗き見するのに必要なのは、ルーペ。
倍率が数種類ある専用タイプならベストですが、100円ショップに売っている虫眼鏡だってかまいません。
肉眼で見るよりもはっきりと見えて、よく観察できるようになります。
そしてビニールシート。
地面に座ったり寝転がったりすることばかりですので、あれば絶対に役に立ちます。
そして、お茶やお菓子、お弁当を持ったら近所の公園に出かけてみましょう。
さて、どこでマクロ世界の探検を始めればよいのか…迷いますね。
まず手始めに太い樹木がお勧めです。
ぐるりと見渡すだけではいつもと変わらない光景です。
第一段階は、立ったまま幹に顔を近づけていってください。
そして焦点が合わなくなる寸前まで寄ってみます。
するとどうでしょう、今までただの木でしかなかったものが、表面には苔が生えていたり虫が歩きまわっていたり、でこぼこしていたり、たくさんの色がついていたりするのが徐々に見えてきます。
普段、何気なく見ているものが、実は何も見ていなかったということが分かる瞬間です。
この気づきは、感動モノ!
第二段階では、ルーペの出番です。肉眼では見えていないものが次から次へと見えてきます!
これはスゴイ。
さまざまな形や色彩などなど・・・。
第三段階は、その位置からゆっくりと地面へだんだん下に下がっていきます。
シートを敷いて寝転がってみましょう。
地面なんて、見ることは生まれて初めての人もきっと多いのではないでしょうか。
そうです、地面をしっかりと見てみましょう。
苔があればじっくりと観察してください。
苔のイメージは北側のじめじめした場所…、ですが触ると柔らかくて温かさを感じる苔もあります。
ルーペで見れば苔の世界にくぎ付けになるかも。
さぁ、何が見えるか、何を見つけるかは皆さん次第。

もし、人間がアリぐらいの大きさになってしまったら…。
SFの世界を空想してみるのも子ども時代に戻れるようで、楽しいひと時になるかもしれませんね(笑)
じっと見ていても飽きません。
ひとつ注意しておきます。マクロ世界を観察する時は、一人よりも二人のほうがいいかも。
一人でしゃがみ込んだり、寝転がったりしてる姿は、傍から見たらちょっと変にみえちゃいますからね。
不思議がられたら、ぜひ、ルーペを貸してあげてみてください。
きっと、マクロ仲間(笑)が増えるかもしれません。
感動の共有化!してみてくださいね。

   【東京消防原稿を加筆修正】









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