「落とし文」和菓子じゃないよ

鈴木達志

2009年07月12日 12:00



おとしぶみ..と聞くと和菓子を連想したあなた!
茶の道の達人ですか(笑)。

こちらの「おとしぶみ」は食べられません。
小さな緑色の物体、見つけたことありますか?
自然界では『おとしぶみ(落とし文)』と呼ばれています。
渓流沿いに流れていることが多くあります。
これは葉っぱを丸め包んだ芸術作品!
いったい、誰が作ったの?







実は、なんと虫が作るんです!
虫ですよ、虫。
虫のすごさ、実感できます。
ヒメクロオロシブミという1cmほどの小さな昆虫。







作っている時は見たことがありませんので図鑑で調べると、これまたスゴイ。
自分の眼で確認したくなりました。
いつかはきっと!

コナラの葉脈を切り、葉をしおれさせるところから始まります。
これまた、賢い知恵ですね。
次に先端から巻き込み始め、折り曲げてしっかりと巻き込んだら産卵。
葉脈を一本残してますのでゆらゆらと枝につながってます。
これが揺りかごに見えます。
風が吹けば、コレが落ちて渓流に運ばれてきたのですね。

ごめんね。
どうしても中を見たくなっちゃいました。






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