2010年06月07日
尾道”文学のこみち”【2】

5.金田一京助
かげともの をのみちの
やどの こよなきに
たびのつかれを
わすれて いこへり

6.江見水陰(えみすいいん)
覚えきれぬ
島々の名や夏がすみ

7.志賀直哉
六時になると上の千光寺で刻の鐘をつく。
ごーんとなると直ぐゴーンと反響が一つ、又一つ、又一つ、
それが遠くから帰ってくる。
其頃から昼間は向島の山と山の間に一寸頭を見せている百貫島の灯台が光り出す。
それはピカリと光って又消える。
造船所の銅を溶かしたような火が水に映り出す。
Posted by 鈴木達志 at 23:00│Comments(0)
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