2009年04月20日
これからは熱中症に注意して

これからの季節は熱中症が心配です。
熱中症とは暑さが原因で発生する障害の総称です。
「熱疲労」
「熱射病」
「日射病」
「熱痙攣」
「熱失神」があります。
近年、増加傾向が続き死亡事故も起きています。
適切な予防で防げますので知識を身につけておきましょう。
【熱疲労】
高温多湿の状態の中で長時間汗をかき続けることで起きます。
症状として顔色が青ざめて、カラダの表面が冷たくなってきます。
すぐに日陰に移して水分補給をします。
【熱射病】
体温が高い状態が続くことで体内に熱がこもってしまうために起こります。
顔が紅潮して高熱や頭痛、そして吐き気、時には呼吸困難、失神。
処置が遅ければ意識不明となり死亡事故にもつながり非常に危険です。
高温の日に炎天下の海辺では注意。
服を緩め冷たい水などをかけて風を送り気化熱で冷やして。
【日射病】
カラダの水分と塩分が足らなくなっている状態。
人間の体は体重の2/3が水分。
この水分含有量が保たれていなければなりません。
大汗をかいたりする活動ではこの水分が減少。
バランスが崩れて血液濃度が高くなり、血液の循環が悪くなってしまうため酸素の供給が不足。
めまいや吐き気、頭痛の症状が。
処置は日陰に移し水分補給をします。
【熱痙攣】
高温多湿の中で汗をかき水だけを補給していた場合に、体内の塩分が不足して血中の塩分濃度が下がるために起こります。
塩分は汗と一緒に体外に排出されてしまいます。
不足すれば手足などに筋肉痙攣が起こりやすくなります。
水分は補給しているため体温上昇はなく、意識障害はなし。
処理は塩分補給で。
【熱失神】
皮膚に近い血管が拡張して血圧低下、血流が減少するために起こります。
顔面蒼白、脈拍が速く弱く、めまいがして一時的に失神。
処置は十分に水分補給をすることです。
汗で失った水分は積極的に補給しましょう。
私はジャグで半強制的(笑)に飲んでもらっています。
ベストなのはスポーツドリンク。
体液に近い浸透圧なので吸収が早く、塩分とミネラル分も一緒に摂取。
優れものですね。
熱中症は、いくつかの症状が重なることが特徴。
症状が軽く見えても一気に重い症状へ進行することも。
初期処置が肝心です。
大汗をかいたあと無口になり、ぐったりと疲れた、体がほてって呼吸が荒くなってきたら初期の兆候。
すぐに体をクールダウンしてくださいね!
おこりやすい環境
季節や天候
・梅雨明け時期(急に日差しが強く慣れていない)
・湿度が高い日(高温多湿な梅雨の時期)
・前日よりも急に気温が高くなった日
人的要因
・水分や塩分をあまりとらない人
・夏ばてで食欲がなく栄養状態が悪い
・暑さに慣れていない(冷房生活者)
予防するには
・活動前に水分を摂取する
・途中の水分補給はスポーツドリンクで
・白色などで熱をためない涼しい服装をする
・帽子をかぶり頭やうなじに直射日光を浴びない
・調子が悪い時は活動はしない
・睡眠を十分にとる
応急処置は
・ 日陰などに移して衣服を緩めて風を当てる
(エアコンの効いた場所があれば移動させる)
・ 霧吹きスプレーで全身に水をかけて気化熱を利用して急激に冷やす(腋の下や股部など動脈が集中する部分は効果があり)
・ 濡れタオルなどを額や首筋に当てる
※ 素人判断は禁物、速やかに救急車を要請して医師の診断を受けることです。
Posted by 鈴木達志 at 10:24│Comments(2)
│アウトドア安全対策
この記事へのコメント
暖かくなってくると
この問題がでてきますね。
この問題がでてきますね。
Posted by hitomi at 2009年04月20日 17:50
hitomiさん。
6月から要注意...
10月までは気が抜けませんね。
楽しい遊びが一瞬でかわりますから..
安全第一がモットーです
6月から要注意...
10月までは気が抜けませんね。
楽しい遊びが一瞬でかわりますから..
安全第一がモットーです
Posted by 鈴木達志
at 2009年04月25日 17:38

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