2011年02月07日
200万年前の巨大地震の痕跡が目の前に広がる


西伊豆の堂ヶ島、切り立った白い崖、そして美しく刻まれている縞模様の地層が美しい風光明美な場所です。ただ、眺めるだけでなくジオ・サイトとしてガイドツアーに参加してみませんか? 【詳しくはこちらをクリックしてください】
まさに、これこそがジオサイト。
一瞬、自分の目を疑いました。
前回の記事
「大規模海底地滑り地層」の写真をチェックしてください。
これほどによくわかる地層なんて無いのではないでしょうか?
新しく道を造った時に発見されたもので、まだ新しい(笑)。
ですが、200万年前の地層です...
大規模海底地滑りと巨大地震
通常の堆積物であれば、板状の地層がほぼ平行に積み重なり、縞模様を見せるはずです。ところが目の前の露頭は、縞状の地層は見えるものの細かく分断しており、普通の地層ではないことが分かります。この地層は約200万年前の巨大地震によって砂層が液状化し、海底斜面を滑り落ちたものです。砂層が液状化してしまうと、その上に堆積していた他の堆積物も斜面を崩れ落ちるため、地層が分断、回転してしまいます。地層の上下判定からは、地層の上下が逆転したブロックも確認され、この露頭の形成時に激しく撹拌されたことを物語っています。

この写真は、駐車場の脇にあった小さな断崖にあったもの。
立派に地層を形成しているではありませんか。
この海底地滑り地層を見ることができるのは...
平成21年度に開通したばかりの”安房グリーンライン”
白浜へ抜ける近道ですが、まだ地図にも掲載されていない秘密の道!
これぞ地元の方の案内ならではです。
Posted by 鈴木達志 at 18:00│Comments(0)
│ジオ・ツーリズム
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