2007年05月01日
天狗(民話伝承)
【宇久須の民話シリーズ 1】
「天狗」
昔、昔のお話です。
神田の山奥に寺沢
《この辺り》という場所があり、
その地名のとおり、立派なお寺がありました。
里へ買い出しに行くには、行き帰りに半日も、かかる距離です。
里は、ほとんど雪が降りませんが、寺沢には、雪が積もりました。
そんな山深い場所に、一人の炭焼きが住んでいました。
(※現在は誰も住んでいません。昔は2、3軒の家があったそうです)
天城山から、たくさんのシシ(猪)やシカ(鹿)が寺沢に下りてきます。
ある日、炭焼きはかわいわ(傘の形をした大きな岩)へ、シカ射ちに
出かけました。
しばらくすると、スズタケの中を一頭のシカが、下ってきました。
そのとき、鉢巻をした猟師が登ってきたのが見えたので、炭焼きは
チャンスと思い、猟師に向かって大声で叫びました。
「今、そっちへシカが行くぞ!」
そして炭焼きは、その様子を息を潜めて見ていました。
おかしなことに、猟師は、シカを射つ様子がありません。
あれよ、あれよという間に、シカと猟師が、ぶつかる位置になりました。
その時、風も無く静かだったスズタケが急にざわめき、一陣の風が吹き
抜け、枯葉が空に舞い上がったかと思うと、それは枯葉ではなく、大きな
羽根を広げた化け物でした。
化け物はシカをひょいと抱えると、あっという間に山向こうへ
飛んでいって消えたのです。
炭焼きは、びっくりして、腰をぬかしてしまいました。
里の人たちに、この事を話すと皆、驚きました。
「それは猟師のように見えた、天狗様だったんではないか」
と話したということです。

現在の神田の集落(撮影は4月1日)
「天狗」
昔、昔のお話です。
神田の山奥に寺沢

その地名のとおり、立派なお寺がありました。
里へ買い出しに行くには、行き帰りに半日も、かかる距離です。
里は、ほとんど雪が降りませんが、寺沢には、雪が積もりました。
そんな山深い場所に、一人の炭焼きが住んでいました。
(※現在は誰も住んでいません。昔は2、3軒の家があったそうです)
天城山から、たくさんのシシ(猪)やシカ(鹿)が寺沢に下りてきます。
ある日、炭焼きはかわいわ(傘の形をした大きな岩)へ、シカ射ちに
出かけました。
しばらくすると、スズタケの中を一頭のシカが、下ってきました。
そのとき、鉢巻をした猟師が登ってきたのが見えたので、炭焼きは
チャンスと思い、猟師に向かって大声で叫びました。
「今、そっちへシカが行くぞ!」
そして炭焼きは、その様子を息を潜めて見ていました。
おかしなことに、猟師は、シカを射つ様子がありません。
あれよ、あれよという間に、シカと猟師が、ぶつかる位置になりました。
その時、風も無く静かだったスズタケが急にざわめき、一陣の風が吹き
抜け、枯葉が空に舞い上がったかと思うと、それは枯葉ではなく、大きな
羽根を広げた化け物でした。
化け物はシカをひょいと抱えると、あっという間に山向こうへ
飛んでいって消えたのです。
炭焼きは、びっくりして、腰をぬかしてしまいました。
里の人たちに、この事を話すと皆、驚きました。
「それは猟師のように見えた、天狗様だったんではないか」
と話したということです。

現在の神田の集落(撮影は4月1日)
Posted by 鈴木達志 at 11:13│Comments(3)
│宇久須
この記事へのコメント
こんにちわ!!
天狗にまつわるお話しは、日本中に沢山ありますが、もしかしたら本当にいたのかも!そんな気になります(^^)v
天狗にまつわるお話しは、日本中に沢山ありますが、もしかしたら本当にいたのかも!そんな気になります(^^)v
Posted by すし屋のうめさん at 2007年05月01日 14:27
うめさん。
天狗伝説は、本当に日本中にありますね。
諸説ありますが、面白い説には、外人説がありますね。そう言われてみれば、でかい(高い)鼻や、高い身長など。隠れて住むしかなかった環境など、当てはまるかもしれませんね。
天狗伝説は、本当に日本中にありますね。
諸説ありますが、面白い説には、外人説がありますね。そう言われてみれば、でかい(高い)鼻や、高い身長など。隠れて住むしかなかった環境など、当てはまるかもしれませんね。
Posted by 鈴木達志 at 2007年05月01日 15:06
天狗の民話って、面白い内容のものがたくさんありますね。日本人の自然に対する畏敬の念から出ているのかもしれませんね。
Posted by かっちゃん at 2007年05月02日 09:57
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